ぢるぢるだいありーずおぶざでっど

女性向け風俗キャスト兼売り専ボーイのブログ

やりたい事はやるべきだと思う理由

これについて考えるようになったきっかけは幾つかあるけれど、一番大きな出来事は役所に入った初年度に世話になった部長が定年退職後すぐに白血病で亡くなってしまった事だと思う。とてもバイタリティに溢れていて、60歳手前なのに若手職員に混ざってテニスやフットサルをやるような人だった。「定年したらスポーツ三昧ですね」なんて最後の忘年会で話していたのもあって、勤務中に訃報を聞いた時は流石に驚いたのを覚えている。

それからと言うもの、今後の人生とかやりたい事について考える時間が多くなり、その中で自分なりに辿り着いたのは「そうだったかもしれない過去なんて無いし、有り得べき未来なんてのも無い」って考えだった。身も蓋もないけど、今でもそう思っている。

「本当は〇〇(仕事でも趣味でも何でも)をやりたかったんだよ」とか「近いうちに時間があれば〇〇したいなぁ」とか、口にする気持ちはすごい分かる。分かるんだけども、往々にしてその〇〇は達成されないまま時間だけ過ぎていくケースが多い。そして、その「出来なかった〇〇」は人生のふとした瞬間に顔を擡げる亡霊のように付き纏ってくるのだ。

この亡霊が厄介なのは、〇〇に焦がれて死ぬほど辛い状態が常に続く訳ではない点だと思う。そうではなく、普段は忘れているのに、寝る前や友人と遊んだ帰り道なんかに、アイツはそっと肩に手を置いて「お前、本当は〇〇やってみたかったのにな」と囁くのだ。そしてのらりくらりとその手を振り払って日常生活に戻るけれど、また暫くしたら現れる。

飲み会や何かで、自分より何十歳も上の人がその手の後悔をポツポツと口にする場面に数え切れないほど遭遇したから、長い時間が経てば居なくなる亡霊でも無いのだろう。本当に些細な事だったら別だろうけど、一生付き纏ってくるしつこい亡霊達みたいだ。

翻って、「そうだったかもしれない過去なんて無いし、有り得べき未来なんてのも無い」って考えに辿り着いた自分が出した亡霊対策は、「とりあえずやってみる」だった。IQが低そうな対策だけど、正直言って俺はこれ以外が思いつかなかった。でも実践してみると思った以上に有効な手段な気がしたし、少しだけ視界が開けた感覚が掴めた。例えば

ライブ→恥ずかしいけどとりあえずやってみる

アルバム制作→難しそうだけどとりあえずやってみる

ヒッチハイク→怖いけどとりあえずやってみる

野宿→怖いけどとりあえずやってみる

ドヤ街→怖いけどとりあえず泊まってみる

公務員→とりあえず辞めてみる

〇〇〇⚪︎〇→とりあえず食べてみる

みたいな感じだ。

実践して思ったのは、個人的にはそれが成功するかどうかってのは余り気にしてなくて、「実際にやってみて自分がどう感じたか」って方が遥かに大切だって事だった。失敗したら、「それが失敗した」って結果が分かるだけでも面白いし、やる価値があったなと。そんで結局のところ、「何かをやるかやらないか」って薄い氷を隔てたくらいの差しかなくて、ほんの少し指で突けばその差なんて無くなってしまう程度のものだから、それならとりあえずやってみた方が良いんじゃねぇのと思う訳です。そうすれば見える景色や感じる何かがあるだろうから。

いささか雑駁な文章だけど、ここ数年はこんな感じで生きてます。最後まで読んでくれてありがとね。