ぢるぢるだいありーずおぶざでっど

女性向け風俗キャスト兼売り専ボーイのブログ

「自分を漢字一文字で表すとしたら?」って質問について

この手の質問って就活の面接等々で時々訊かれるじゃないですか。しかし例えば就活の場面だったら、外向きのと言うか採用されるにあたって有利に働く回答をすると思うんですね。ポジティブな内容とか言っちゃったりして。なので今回はこの質問に対して外向きではなく、素直に回答してみようって内容です。

先ず結論としては、自分を漢字一文字で表すと「空」だと思ってます。読みは「そら」じゃなくて「くう」、“Sky"ではなく”Vacant"の方です。

「いやいや、空っぽってどういうことやねん」って思う人が居るかも知れませんが、ちゃんと理由があるんですよ。「空」、これを何となく自覚し始めたのはここ最近なのですが、思い返すと結構昔からそんな感じだったなぁと思うのです。

つまり、俺は「様々な事物、特に倫理や道徳に対して確固たる主張やイデオロギーが特にない」んですね。例えば小中学生の頃の授業中なんかに先生から「○○君はこれについてどう思いますか?」って訊かれる場面があるじゃないですか。そんな時に結構な頻度で回答に困ってたんですよ。自分の主張が上手く言語化できないんじゃなくて特に主張が無いから。

勿論アレですよ。物事の好き嫌いはありますし、自分の意見はあるけど、「倫理観や道徳観、イデオロギー闘争でイマイチ熱くなれない」って意味ですからね。全てに対して主張が無い訳じゃないですよ。

閑話休題

なので、自分の(とりわけ道徳観や倫理観についての)主義主張を流暢に喋る同級生を見た時には「ほー、弁が立ってすげぇなぁ」とか思ってた記憶があります。それは大学生になっても余り変わらなかったのですが、流石にこのままだとヤバいのではと思い始め、何かを変えてくれるかもしれない希望を求めて文学や音楽を多く受容するに至りました。もちろん面白いし人生への刺激にもなるからってのが1番の動機だけど、自分の中に「ブレない1本の芯」をもたらしてくれるかもしれない淡い希望があったのは確かでした。恐らくこの世界を生きる上で、ある種の宗教観みたいなのを欲してたんでしょうね。

それこそ駅前で宗教の勧誘をされたら必ず付いて行って彼・彼女らの話を聞いたし、主張が強めな友人とは朝方まで議論をしたりする日々を過ごしてました。

そんな感じで音楽や文学を受容し、議論したり宗教家の話を聞いたり何なりして20代前半を過ごした訳ですが、「やっぱり俺は余り主義主張が無いのだな」って結論に至りました。しかしですね、ここで重要なのは、10代の頃に抱えてた「主義主張のない俺はヤバいのではないか?」って思いが無くなった点だと思います。一周回った上で主義主張が無い俺は言ってみればアレです、「俺2.0」にバージョンアップした訳ですよ。

「俺2.0」にバージョンアップされた後は卑屈になる事も無くなって、割と生活しやすくなりました。例えば、風俗業界って確固たる主義主張を持った人が結構居るのですが、昔だったら「うわー、凄いな、何か訊かれたらどうしよう、ぐぎぎぎ」とか思って尻尾を丸めてたでしょうが、今ならそんな事はないです。「なるほど、あなたの考えはそんな感じなんすね。俺は○○だと思います」って感じで対応できる様な気がします。相手のエクストリーム具合にもよりますが。

加えて、お客さんに限らず、対話をしている時に「言いたい事は言うし、主張は聞くけど相手の考え方は変えさせようとしない」って姿勢で居られるので特にストレスが無いです。つまり、「俺はこう思うよ」とか「こうした方が良いんじゃね?」みたいな事は言うのですが、「君は○○すべきだ!」とか「○○はダメだ!」の様な強い強制力を持った発言は余り言わないです。たぶん。相手は相手なりの思想やら行動原理で生きてるので、そこを変えさせようとは思わないんです。

まぁなんやかんや言うておりますが、俺は自分を漢字一文字で表すと「空」なんだろうなと思ってます。「俺2.0」的には「空2.0」ですけどね。この質問って就活の場面ではただの茶番になっちゃうケースが多いけど、改めて考えてみると結構面白いので時間があればやってみると自分と向き合う良い機会になるかもしれません。

そんじゃあまた次回。