ぢるぢるだいありーずおぶざでっど

女性向け風俗キャスト兼売り専ボーイのブログ

七夕の物語が嫌いな理由

明日は七夕ですね。突然ですが俺は織姫と彦星の話が嫌いなんですよ。もうね、「うわぁ…揃いも揃ってクソ野郎ばっかりじゃん…」と思うのですよ。本日はその理由について滔々と書き垂らそうと思います。あの話が好きな人はごめんね。戻るボタンを押しましょう。

手前味噌ですが、物語の(若干恣意的な)概略から入ります。

昔々、天帝って名前の超偉い神様がいて、彼には織姫って名前の娘がいたんですね。彼女は機織りがすげー上手くて、現在だったらバレンシアガやフェンディも目じゃないくらいのプロダクトを日々黙々と織っていたんですよ。

ある日のこと、パラノイアックに機織りばっかりやってる娘も年頃だしそろそろ伴侶を持たせないとヤベェなって思った天帝はどっかから彦星って名前の結婚相手を探してくるんですね。彦星くんは牛の世話がめっちゃ好きで、今ならネットでナードとかギークとか言われてそうな感じの青年だったんだろうけど、まぁ織姫と彦星は波長が合ったんだかなんだか知りませんがお互いに惹かれあったんですよ。

結婚してから2人は以前はヤバイくらいに没頭していた機織りと牛の世話を放棄して遊んで暮らすようになったんですよ。そりゃあ新婚だし惹かれあった2人だから一緒にいたら楽しいよね。収入源は何処にあったのか知らないけど差し当たって仕事をしなくても生きていける状況だったんでしょう。ベーシックインカムとかあったのかなぁ。

そんな2人を見た天帝は何度か「お前らちゃんと働けや」って注意するんだけど、2人は空返事だけで全く働かなかったんですね。そんな事が続いて、怒髪天を突いちゃった天帝が2人を天の川を隔てて東西に吹っ飛ばしたんですよ。イメージとしては、ONE PIECEに出てくるバーソロミュー・くまの「ニキュニキュの実」の能力みたいな感じなんだと思います。天帝ヤバい奴だよね。能力者だったなんて。

いきなり吹っ飛ばされちゃったもんだから2人は悲しみに暮れて再度働き始める事も出来なかったんですよ。そりゃあそうだよね。俺もいきなりウガンダとかに飛ばされたら勤労意欲無くなるもん。

それを見兼ねた天帝は「真面目に働けば年1で会わせてやるよ」って条件を提示したの。それを聞いた2人は真面目に働き始めて、年に1回だけ会うことが出来るようになったらしい。その日が毎年7月7日で、2人はその日会える事をモチベーションにして日々を真面目に勤勉に過ごしています、浪漫ちっくですね、めでたしめでたし。って物語なんだけど、これ全くもって浪漫ちっくじゃないしめでたくもないでしょ。以下その理由を述べる。

①天帝が旧態依然の毒親過ぎる

先ずさ、成人して独立した子供の家庭にそんな口出ししないでしょ。助言くらいなら良いよ。「働かなくて大丈夫?楽しそうなのは良いケド、お父さん心配だなぁ」とかならわかるけど、他人の家庭事情に介入し過ぎでしょ。そんで最終的には実力行使とか幾ら何でもやり過ぎだよ。あと、娘夫妻を自分の思い通りに操れると考えてる所が旧態依然の家父長制って感じで好きじゃない。いやいやあなた何様だよって感じです。いや、神様か。すみません。

②織姫と彦星がヘタレ

百歩譲って天帝に吹っ飛ばされて悲しみに暮れるまでは良いよ。天帝は権力者だしめっちゃ強いんだろうからしょうがないでしょう。でもさ、そこからは反抗しようぜって思うのですよ。なんで「年1で会わせてやるよ」って条件を受け入れちゃうのかが意味不明じゃん。そこはやっぱり天帝に対して反旗を翻さないといけんでしょう。織姫だって天帝の娘なんだから何かしらスーパーナチュラルな能力持ってるんじゃないの。彦星もさ、義理の父親に物申すのは心苦しいかもしれないけどなんかこう、あるでしょ。スターライトエクスプロージョンみたいな能力がさ。

親の言うこと聞いて年1の逢瀬を大切にする姿勢が去勢され過ぎだし、エディプスコンプレックスこじらせ過ぎだしロマンチシズムのカケラも感じない。

③労働環境が悪い

なんでも、彼らが労働を辞めた影響で織物の供給がストップしたり牛が病気になったりして周りから苦情がきて、再度労働に従事せざるを得なかったらしいじゃないですか。いやいや、一昔前のすき家の夜勤じゃないんだからそこは分業するでしょ普通。仮に分業不可能な労働なんだったら、そこを論点にして労使交渉をするべきですよ。この天帝と織姫夫妻の関係って資本家と飼い慣らされた労働者って感じで見ていて慊りないんです。

あの夫妻はロマノフ王朝を打倒したスターリンを見習って、徹底的非合法路線で天帝王朝に対して革命を起こすべきです。先ずは「共産党宣言」を読んで団結するところからですね。是非とも今後の生活の為に革命的思想をインストールして頂きたい。

 

以上が嫌いな理由です。何と言うか、物語の中に旧態依然な家父長制的な価値観や去勢された姿勢、ブラック企業ばりの労働環境等々、俺の嫌いなエッセンスがふぁさーっと散りばめられてるんですね。まぁ、原典をちゃんと読めばまた違う視座も得られるんでしょうけど、今時点では好きじゃないですね。半分くらいネタで書いてますが、そんな感じです。

 

アデュー。