ぢるぢるだいありーずおぶざでっど

女性向け風俗キャスト兼売り専ボーイのブログ

赤く塗りつぶす

山本直樹の『レッド』って漫画を読んでます。1970年前後の日本を舞台に革命を目指した青年達の物語が描かれていて、団体名こそ変わってますが実際に起こった連合赤軍事件を題材にした漫画ですね。  

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以前から連合赤軍事件には興味があって、書籍や映画なんかを時々チェックしていたので何となくの概要は把握してるのですが、山本直樹ファンということもあって遂に購入してしまいました。作品としてはやはり思った通り素晴らしいです。まだ最後までは読んでいないですが。

俺の山本直樹愛は別の機会に語るとして、連合赤軍関係の話って妙に惹きつけられるんですよね。あの事件って、(飽くまで俺の理解ですけど)革命への理想に燃えた若者達がその思想を余りに先鋭化させてしまったが故に組織諸共自壊していく物語じゃないですか。

その状況って何処となく今のインターネット界隈に似てるなぁと思うんですね。勿論、連合赤軍の様にゲバ棒ぶん回したり火炎瓶を投げたりまではしていないですけど。

ネット上で特定の主義主張を持って、それを積極的に発信したりシンパを募ったりしてる人っているじゃないですか。右とか左とか保守とかリベラルとかフェミニズムとかスピ系とかよく分からん風俗系とか。

そんで、それ自体は全然良いと思うんだけど、その主張方法が極端だったり先鋭化し過ぎてる人が居るなぁ思うんですよ。なんと言うか、「我々の主義主張に同調する者以外は全員殲滅すべき敵である」みたいな。さらに厄介だなぁと思うのが、それに加えて「対話はするけど反対意見は聞きません」的な態度が見え透いてる人も時々見かけるんです。

「我々以外は全員敵である」と「対話するけど反対意見は聞きません」って基準が合わさっちゃうと、相手としてはどうしようもなくなっちゃうじゃないですか。それこそ連合赤軍のように「対話に見せかけた総括」を迫る形になっちゃうんですよね。

特にSNSでは極端な主義主張は支持を(勿論不支持もだけど)得やすいから、そのまま突っ走ったら必然的にあさま山荘総括スタイルになっちゃうんだろうけど、自壊した連合赤軍みたいにならない様に歴史から学んだ方が良いんじゃないのと思った今日この頃です。

一応補足しておくけど、俺は「主義主張を発信するな」って言ってるんじゃなくて、「極端な意見を発信して、反対意見者は問答無用で全員潰す」的な思想ってどうなのよって事を言ってるだけなので悪しからず。

ちなみに山本直樹作品で好きなのは『BLUE』と『堀田』です。

 

それじゃあまた次回。