ぢるぢるだいありーずおぶざでっど

女性向け風俗キャスト兼売り専ボーイのブログ

あいりん地区で猛省した話

大阪・福岡出張企画の前半で大阪の通称あいりん地区に滞在しています。どうも皆さんこんにちは。

「このタイトル何やねん」って思ったそこの方、今からちゃんと3つに分けて説明するので暫しお待ちください。この通りです(^ν^)

 

①滞在場所をあいりん地区にした理由

パターナリズムについて

③あいりん地区で猛省した話

 

①滞在場所をあいりん地区にした理由

最初のきっかけは単純に交通の便が良くて宿が安かったからですね。大阪出張中だと主に梅田や難波、天王寺辺りのホテルに行く事が多いので、それらの場所へ徒歩や電車ですぐに移動できるあいりん地区って立地が良いんですよ。そんでもってあいりん地区には「ドヤ」と呼ばれる簡易宿泊施設が多くあって、おおよそ千円前後で泊まる事が出来ます。

しかし一方では、安価なドヤや寄せ場(日雇い労働の求人者と求職者が集まる場所)が多いことから路上生活者が多かったり、違法な闇市や薬物売買が行われていたり喧嘩が多かったりと決して治安が良いとは言えない地域となっています。

俺もそう言った事柄はニュース等で知ってはいたものの、何処か別の世界線の出来事の様に思っている節があったので、出張企画に合わせて現地に1週間ほど滞在してみようと思ったんですね。

パターナリズムについて

これについてはググればすぐに出るのですが、簡単に言うと「立場の強い者が、立場の弱い者の意思を問わずに(←ここ重要)、『これはお前ら(弱者)のためになるから』と勝手に干渉や介入すること」です。

例えば、親が「子供のためを思って」勝手に進路を決めたり、好きで風俗で働いてる人に対して「いやいや、そんな事言っても本当は嫌なんでしょ?もっと良い仕事紹介してあげるよ」みたいな事を言ったり、古くは宗主国がその植民地に住む「遅れた」住民を導くために政治制度に介入したり、例を挙げると枚挙に暇がありません。まぁ、パターナリズムにはハードなものからソフトなものまで存在するので、それ自体が本質的に良いか悪いかについては脇に置きます。

しかしですね、個人的にパターナリズムって嫌いなんですよ。どうしても「余計なお世話じゃん」って思ってしまうんですよね。俺は自己決定権って凄い大切だと思っていて、それには(他人に迷惑をかけない範囲での)愚行権も含まれると思ってます。

そんなスタンスなので、パターナリズムを振りかざされたり、何処かで振りかざしてる人を見ると「うわぁ…」と辟易してしまうんです。

③あいりん地区で猛省した話

やっと本題にきたよ。言ってみれば枕と①と②はイントロとAメロとBメロみたいなもんですからね。やっとサビです。出来るだけ簡潔に書こうと思います。

あいりん地区に滞在を始めてから朝か晩に散歩をしてるんですが、その時にボロボロの服を着てゴミ箱を漁ってる人や高架下で寝てる人、お酒を片手に虚ろな目で徘徊してる人とかを見た時にふと「なんか可哀想だな」って思ってしまったんですよ。

つまり、無自覚な内に彼等を「可哀想で救われるべき存在」だと判断していたんですね。仮に彼等と対話したとして「俺は望んでこの生活を選んだんだから余計な助けは要らねぇよ」って言われたとしても「いやいや、そうは言っても本当はこの生活から抜け出したいんじゃないの」とか「プライドが邪魔して助けを求められないんじゃないのかな」みたいな台詞が頭をよぎりそうだなと。

これって普通に失礼じゃないですか。失礼だし、まさに俺が嫌いなパターナリズムそのものじゃないですか。その瞬間に猛省すると共にとても自分が怖かったんですよ。

「自分がやられて嫌な事は相手にはしない」って単純で簡単な事に思えるけど、時々自己反省をしないと無自覚にやってしまうかもしれないと思って、恐怖を覚えつつ夜な夜な猛省しました。殴る蹴る、罵倒するとかは論外だけど、例えば「飲み会でダラダラと無意味な説教をする」とか「根拠なく若者を批判する」とか、パターナリズムに限らず「自分は絶対にやらないだろう」と思う事でも、何かにつけて自己反省って大切だなぁと思いました。

 

それではまた次回のブログでお会いしましょう。