ぢるぢるだいありーずおぶざでっど

女性向け風俗キャスト兼売り専ボーイのブログ

風俗備忘録⑤(女性向け風俗編・2店舗目の巻)

「なんかバタバタしちゃって(><)」という空前絶後の理由で面接をすっぽかされてからというもの、お店選びが振り出しに戻ってしまい、売り専の待機時間や寝る前にスマホやパソコンで何気なく風俗店のHPや求人サイトを眺める日々に逆戻りしていた。

(上記「なんかバタバタしちゃって(><)」の文脈がわからない人は前回の備忘録を読むよろし。https://spawhite-nao.hatenablog.com/entry/2019/03/27/192908 )

1店舗目の失敗から学んだことは「最初の連絡の段階でメールや電話のやりとりが適当なお店はダメな確率が高い」という至極当たり前な事柄だけだったけれど、「話のネタにもなるしまぁいいか」というマック赤坂バリのポジティブシンキングにより最終的にはグッドメモリーとしてなお氏の心に刻まれたのであった。

 

さて、新たにお店探しを始めてしばらく経ってから少し気になる求人HPを発見した。その求人HPには仕事内容や給与体系、面接から実際の勤務に至る流れまでが丁寧に記載されていて、何よりHP自体の体裁も非常に整ったものだった。しかしただ一つだけ気掛かりな点があり、そのHPには求人をしている店名が一切書かれていなかったのだ。

通常であれば少しは他の角度からそのHPについて調べたりするのだろうけど、1店舗目をすっぽかされた後で色々と面倒だったので「とりあえず応募フォームから申し込めば何とかなるやろ」という安直な思想に則り、細かい疑義については心の中のマガジンラックに突っ込んでおいた。

申し込みを済ませてからは丁寧な対応でやりとりが進み、面接の日程もすぐに決まった。そして面接当日、「新宿のアルタ前に着いたら事務所に電話して下さい。道順をご案内します」との指示をもらっていたので電話をすると、これまた丁寧な口調で道案内をしてくれたので心の中ではもう「このお店で決めたいな」という思いでいっぱいだった。

ただ、道を案内されている中で少しづつではあるが不安の種がムクムクと顔を出してきた。てっきり歌舞伎やその近辺に案内されるものだと思っていたら、明らかに新宿二丁目に向かっているではないか。「本当にこの道であってるのか?俺が道を間違えてるんじゃないのか知らん」と思いながら歩いていると、着きましたよ。新宿二丁目の仲通りに。

そしてその事務所の入っている雑居ビルも仲通り近くにありまして、正面に着いた瞬間に青いイナズマが僕を責めるんですね。だって二丁目界隈にあまり詳しくない俺でも知ってる売り専バー等々が入ってるビルヂングなんですから。

電話口から「ビルの入り口で暫くお待ち下さい。スタッフが迎えに上がりますので」との言葉を最後に通話が終わってしまい、天を仰いで口をパクパクさせていると、青天の霹靂とも言える推理が降ってきました。

「ははーん、さては多角的な経営者だな。」

そうです。やり手のオーナーとかで時々いるんですよね。居酒屋とキャバクラを経営してたり、売り専と不動産関係を経営してたりする剛の者達が。そして「そうかそうか、このお店のオーナーは色々なお店を経営していて、事務所が二丁目にあるだけなのか。そう言う事なのねん」とマインドセットが完了してすぐに、若い男性が迎えにきてくれた。事務所に案内されると、そこには40歳前後だろうか、物腰の柔らかい柔和な表情をした男性が鎮座していたのだった。

以下、地の文での記載はだるいので会話形式で。マネージャー(マネ)、なお氏(なお)

マネ「遠い所からわざわざ有難うございます。マネージャーの◯◯です」

なお「こちらこそお時間を割いていただいて有難うございます。本日はよろしくお願いします。(いやー、人柄も良さそうだし今回は当たりなのではないか)」

マネ「早速だけどこの用紙に名前や住所、連絡先等々を書いてもらえますか。履歴部分は書ける範囲で構いませんので」

なお「わかりました。(あー、売り専の時もこんなの書いた覚えがあるな。風俗店では良くある形式なのかな)」

マネ「(用紙を受け取りながら)有難う。ところで、うちは業態的に売り専バーだから主に男性相手の接客になるんだけど、そこは大丈夫ですか?」

なお「なん…だと…(なん…だと…)、聞いてないぜマザーファッカー(聞いてないぜマザーファッカー)」

マネ「あー、そうだったんですか。わかりにくくて申し訳無かったですね。確かに『出張ホスト』で求人をしてますけど、業態的には売り専バーなんですよ」

なお「ま…紛らわしい書き方すんなよこのチンポ野郎(なるほど、そうだったんですか。実は女性向け風俗店だと思って申し込んだんですよ。でも連絡段階で確認しなかった私も悪かったので大丈夫ですよ)」

マネ「申し訳ないね。それで、どうしましょうか。お話は進めても大丈夫ですか?」

なお「大丈夫な訳ねぇだろ俺の実家の犬に噛ませるぞ(すみません。実は今現在売り専でも働いているので、規約の問題で同業種の掛け持ちができないんですよ。なので今回のお話はなかった事にしてください。お忙しい中でお時間を割いていただいたのに申し訳ありませんでした)」

マネ「いやいや、大丈夫だよ。ちなみにどこで働いてるの?」

なお「◯◯ってお店です」

マネ「あー、知ってるよ。結構昔から営業してる良いお店だよね。マネージャーも良い人たちだし」

なお「そうなんですよねー。良いお店だと思います。それと女性向け風俗はもう少し探してみます」

マネ「そうですか。残念だけど掛け持ちはできないよね。遠い所来させちゃって申し訳なかったね。それとお店のマネージャーによろしく言っといてよ」

なお「わかりました。こちらこそお時間取らせちゃって申し訳なかったです。有難う御座いました」

まさかの面接二連敗という苦汁を舐め、ビルヂングから這々の体で逃げ出したなお氏は近くのコンビニでストロングゼロのロング缶を購入し、苦汁と共に虚無を飲み下しながら帰路に着いたのであった。

 

めでたくはない。が、最終的にSPA Whiteへ辿り着いたので結果オーライではあるかもしれない。

それではまた次回のブログでお会いしませう。