ぢるぢるだいありーずおぶざでっど

女性向け風俗キャスト兼売り専ボーイのブログ

風俗で働いて病む病まない問題について

ブログを放置してるつもりはないんだけど、気付くと普通に1カ月とか過ぎてる事が多々あるんだよね。時の流れは恐ろしいですな。

さて、今回のテーマはタイトルにある通りで、これはお客さんからも同業(特に男性相手)の人からも結構な頻度で訊かれるんですよ。「風俗業界だけで働いてると病まないの?」とか「お客さんの相手がしんどくて病みそうなんだけどどうしよう」とかなんとか。

結論から言うと俺は全く病まないしその経験もない訳だけど、以下は何故に全く病んだり嫌にならないのかについての理由について、何となく考察してみたので興味のある輩は目を通すよろし。

※これは飽く迄も「俺が病まない理由」であって、普遍的な何かじゃない事は頭に入れて読んでね。マイメロとの約束だお。

 

先ず、主な理由は大きく分けて3つある(気がする)。

 

①既存の競争に回収されないようにする

②やりたくない事はやらない

③逃げ道を用意する

 

これらの理由だけを列挙すると単なる無気力クソ野郎に見えるかもしれないけど、ちゃんとそれぞれ説明するからちょっと待って!!

 

①について

風俗業界ってさ、ルックスとか年齢による序列すげーじゃん。背が高い低い、スタイルが良い悪い、若い若くない、格好良い格好悪い等々、項目を挙げたら枚挙にいとまがない訳だよ。そしてそれら有象無象の要素が絡まりあったピラミッド型のヒエラルキーが出来上がっていて、風俗業界に入ると大体一度はその中に放り込まれるんだよね。

勿論、運営側からしたらその方が楽だと思うよ。例えばデリヘルに「スパホワ子さん」ってキャストがいたとして、その子を紹介する際には「10代」「色黒」「ギャル系」とか、所謂「タグ付け」可能な特徴を言えば何となくお客さんも理解できるから。

でもさ、そんなタグ付けピラミッドの中で競争し続けるのってキツくない?その競争には本質的に終わりがないし、他人と比較を始めたら自分の悪い所ばっかり目がいくようになっちゃうじゃん。加速した資本主義とインターネットによって人間の要素が可視化、タグ付けされてデータベース化された挙句に無責任な評価に晒される既存の競争からはしれっとエスケープした方が気が楽だと思うよ。

時々、会った瞬間にやれ「もっと背が高い方がいい」だの「ぱっちり二重が良い」だの何だの言う人はいるけど、そういう他人の容姿にケチつけて貶めようとする主張に対しては徹頭徹尾ファックオフの姿勢でいいんじゃねぇのかな。本来なら人間は要素でタグ付けできる存在じゃないんだし、「自分は自分だから、ルックスが気に入らないなら来なくて結構でございます」くらいの気持ちでいた方が精神衛生上よろしいと思う。ただし、最低限自分の見た目に気を使うのは大切よ。

 

②について

これは読んで字の如くだけど、手を抜くって意味じゃないからね。ルールに反する事とか我慢を重ねないと出来ないような事までやる必要はないんじゃないのって意味だよ。誤解なきよう。

そんでもって、これには自分を守る他にも意味があるんです。お客さんの中には稀に「お金を貰えるからやってるだけで本当は嫌なんでしょ」的な事を言う人がいるんだけど、そういうタイプの人に「こいつは本当に嫌な事は断るキャストなんやな」って理解してもらえれば逆説的に今やってる行為は嫌なことじゃないってわかってもらえる訳ですよ。

その共通了解というか信頼関係を作る為にも「やりたくない事はやらない」って言ったり態度で示すのは結構大切だと思うんですわ。伝え方は人それぞれだろうから、最適解を示す事は出来ないけれど。それに、やりたくない事を嫌々やってると相手も気付くでしょ。

ホテルの中で奴隷契約を結んでる訳でもないんだし、対等な人間同士で楽しんでいこうぜってことです。

 

③について

これは御仁方々多種多様な事情があるのは想像に難く無いですが、「風俗業が最終手段ではない」ってのを頭の片隅に入れてもいいんじゃないか知らんという事です。借金があるなら債務整理があるし、何かの理由で就業できないなら生活保護も受給できる。本来なら行政のセーフティネットに引っかかるはずの人が止むを得ず風俗で働くってのは最悪のパターンなので、バニラ求人を見て風俗の扉を叩く前に自治体等が主催している弁護士の無料相談会場の扉を叩きましょう。

そうでなくとも、不治の病とかじゃない限り今の日本の法制度的は取り敢えず人は死なないようにできてるから、あんまり視野狭窄に陥らないでゆるくいこうよ。逃げ道なんて幾らでもあるんだから。

 

それと余談だけど、風俗キャストは「性的に消費される」って意見は幻想だと思う。確かに資本主義社会は全ての物事に価値を付与して交換可能にするけれど、そもそも資本主義自体が共同幻想なんだから、その幻想の中で価値を交換した所で本質的に俺からは何も減らないしね。そんなん知らんがなって感じです。

 

俺が病まない理由は何となくこんな感じですね。これらを大雑把に要約すると”Never mind the bolloks.Here’s the SEX PISTOLS ”って事になりますね。以上です。

 

最後まで読んでくれた方々、有難うございました。またのブログでお会いしましょう。