ぢるぢるだいありーずおぶざでっど

女性向け風俗キャスト兼売り専ボーイのブログ

性行為に対する罪悪感についての試論

なんと前回のブログを書いてからもう1ヶ月も経つんですね。いやー、光陰矢の如しとはよく言ったものですわ。このままだとセックスレスカップルもかくやと言うほどの更新回数になりかねないので、この辺りでゆるりと一発キメたいと思います。

 

さて、今回のテーマは「性行為に対しての罪悪感」ですが、これは「性行為で快楽を感じる事に対しての罪悪感」と言い換えても構いません。要するに、「性」全般に対する罪悪感のことですな。

この類の罪悪感を感じる人が自分の周り(特に女性)に時々居るので、自分なりの見解を書いてみようと思います。これがそういった人達への一助になるかはわかんないけど、参考程度にはなると思うので興味のある人はザッと読んでみてくださいな。

 

先ずは問題設定からです。そもそも「罪悪感」の辞書的な意味は「罪をおかした、悪いことをしたと思う気持ち」を指します。それじゃあ「罪をおかす」や「悪いこと」とはなんぞやと考えると2つのパターンがあると思います。

1つ目は「法治国家に所属する個人が、憲法、法律、その他明文化された諸規則に違反する行為を働くこと」です。これは例えば強姦や管理売春の斡旋等で、まぁ一般的にも理解されやすい事例だと思います。これを便宜的に「パターン1」としましょう。

そして2つ目は「パターン1には含まれない行為であるが自己の規範や倫理観に反する行為を働くこと」になるかと思います。これは例えば、「大学受験に向けて一生懸命勉強をするべきなのに、1日8時間もスマブラをやっている俺ってダメなやつだなぁ。。はぁ死にたい。。」や「セックス・ピストルズに忠誠を誓った生粋のパンクスなのに最近はラブライブ!の曲しか良いと思えない。。エリチ可愛いよエリチ!!はぁ死にたい。。」みたいなやつです。例を挙げると何となく理解してもらえるかと思うのですが、要するに「自己規範との齟齬から生まれる感情」ですね。これを「パターン2」としましょう。

余談だけど国立大学二次試験を控えたそこの君はこんなブログなんか読んでないで今すぐ勉強を再開するように。そう、君のことだよ。君のこと。

閑話休題

ハイブラウな読者の皆さんはお察しの通り、今から向き合うのは「パターン2」の方ですね。「パターン1」については、海よりも深い反省と共に、罪を償って頂ければと思います。以上です。

性に対する罪悪感で「パターン2」に陥ってしまう原因は様々だと推測できますが、主に「親や学校の教育」や「交際相手や友達からの言動」、「性被害にあった」、「宗教の影響」等でしょう。ただ、酷いPTSDみたいな症状を伴う場合はこのブログで扱う範疇を超えているので、その場合は然るべき精神科医や心理カウンセラーに相談するべきかと思います。

しかし原因は何であれ外部からの影響で積み重なった「何となくの罪悪感」、これも結構厄介なもので、一朝一夕に乗り越え可能な感情ではないんですよね。

「罪悪感」という点で自分に照らし合わせると、俺は以前「性行為」ではなく「性行為でお金をもらうこと」に対して罪悪感を感じていた時期がありました。今は全然そんな感情は抱かなくなったのですが、売り専を始めて数ヶ月は罪悪感が心の何処かに棘となって刺さってたのですよ。

それを乗り越えたプロセスを要約すると、「罪悪感を抱く根源を探し、向き合っていたら慣れた。そんでいつのまにか罪悪感はどこかへ消えていた」って感じです。大学生の頃から思想書とかを少し読んでいたので、自分や他人や物事に対して「何で?」「どうしてそう考えるの?」「その理由は?」みたいに問いかける(若干ウザ絡みっぽい)クセがありまして、今回はそれが良い方向に働いた訳です。

手順としてはこんな感じでした。以下、口語体でその時の様子を大まかに再現します。

※たぶん読みにくいと思うので、飛ばし読みで大丈夫です。

 

うーむ、どうやら俺は今罪悪感を感じている。何故だ?性行為に対してお金を貰ったからだ。別に法律違反はしていないし相手から無理やりお金を取った訳でもないんだから罪悪感を感じる必要はない筈だ。しかし今まさに罪悪感を感じている事は否定できない。何故だ?そもそも俺は他人が風俗業でお金を稼ぐ事を悪だとは思っていない。それじゃあ、論理的に考えてそれは自分に対しても同様な筈だ。しかし今現在、自分に抱く感情は他人に抱く感情と異なっている。

それじゃあ、なぜ他人は良くて「自分だけ」がダメなのか?いや少し待て、「他人は良くて自分だけがダメ」とはなんぞや。なぜ「自分」と「他人」で線引きするのか。それは「自分」が「他人」とは違うと考えている証拠だ。何が違う?例えば俺とA君とB君が90分間の性行為で1万円を貰った場合、1万円という価値は少なくとも日本国内においては差が無い筈だ。しかしそこで俺がダメでA君とB君はオッケーなのは、俺が自分自身に対してそこまでの価値を感じていないからだ。そうか、俺は自分に性行為で金銭を得られる価値を認めていないのか。容姿に対しても技術に対してもあまり価値を感じていないんだろう。俺にとっての罪悪感の根源はそこか。

原因がわかったところで、それじゃあ俺はどうしたいんだ?売り専を辞めるか?それとも罪悪感を消し去る方法を考えるか?当然答えは後者だろう。罪悪感なく仕事がしたい。じゃあどうするの?自分の価値が他人と比べて劣ってると考えるなら、その価値を自分で釣り上げるしかないよね。お客さんは少なくとも自分に価値を感じて来てくれてるんだから、これは自分の側の問題だろう。でもどうやって?

仮定ではあるけど、そもそも現代社会における「価値」というのは「対象に幻想を抱くこと」だろう。本質的に言ったら世界が存在しない事と同様に「価値」というものは存在しない筈だ。そこで重要なのは「価値があると思うこと」であって「金額の大小」ではない。つまり、お客さんが2万円をお店に払い、俺が1万円を貰ったという事実に対して、「俺はそれ以上の価値を提供した」という幻想をベタに信じる事が出来れば、罪悪感は無くなる筈だ。そうだ。きっとそうだ。無論これも幻想でしかないが、罪悪感と向き合いながらも自分の思う「価値以上に価値のある接客」をしよう。それでも罪悪感がなくならない場合はまた別の方法を考えるか辞めればいいじゃん。

すぐに罪悪感がなくなる事はないだろうけど、暫くこれを試してみよう。よし、そんな感じでいってみよう。

 

上記のような自問自答を繰り返しながら罪悪感と向き合っていたら、いつのまにか本当に罪悪感がなくなってたんですよ。それは例えば、自転車に乗れるようになってからは乗れなかった時の感覚を思い出せないような感じですかね。

これを読んでる人で性行為に罪悪感を感じてる人がいるかはわかんないけど、その罪悪感の根源に向き合い続ける根気があれば、そのうち乗り越えられると思うから。「きっとあなたは大丈夫」みたいにクソ寒いセリフを言うつもりはないけど、乗り越えられない壁ではないと思うよ。

それと、親でも友達でも交際相手でも、あなたを支配して価値観を無理矢理修正しようとする人がいたら、中指立てながら「ファック、うるせーなこのチンポ野郎、前髪毟ってドブに捨てるぞ」くらいは言って大丈夫だと思います。俺が許すから。

 

最後まで読んでくれたそこの君、センスがあるね。そんじゃあまた次回お会いしましょう。