ぢるぢるだいありーずおぶざでっど

女性向け風俗キャスト兼売り専ボーイのブログ

ゴッドバードはお茶を引く夢を見るか?

好きな怪獣は暴竜アンギラスです。どうも皆さんこんにちは。SPA Whiteのなおです✌︎('ω')✌︎

タイトルについてはフィリップ・K・ディックの小説をパクれば多少なり知的に見えるかもしれないと思ったからそうしただけであんまり意味はないんですよ。まぁそこんとこよろしく。

さて、今回のテーマは所謂「お茶引き」についてなので、風俗業界にいる紳士淑女の方々にとっては非常に身近なんじゃないかと思います。ちなみに「お茶引き」って言葉を始めて見た人のために補足をすると、出勤しても指名が入らなかった状態を指す言葉で、風俗業界内のスラングみたいなものです。

【使用例】

ボーイA君「おっす、今日はどんな感じ?」

なお氏「いやー、待機してるけどこのまま指名ゼロだとお茶引いちゃうよー」

みたいな。語源としては、昔の遊郭でお客さんに出すためのお茶は指名が取れずにいる暇な遊女が挽いて出してたから等々、諸説あるみたいですね。

かく言う僕も恥ずかしながら時々お茶を引く(出勤するも指名ゼロ)ことがありまして、今回はその原因について、表面的なものではなく深淵まで到達するような非常にクリティカルかつフィロソフィカルな考察をしようという試みです。それでは始めましょう_(┐「ε:)_

 

先ず始めに、お茶を引く日が存在する表面的な原因についてですが、それは単純に「時代が俺に追いついていない」からです。それは例えば、「太陽は東から昇って西に沈む」とか「足立区って治安悪いよね」みたいな当たり前田のクラッカー的ファクトなのでそれ自体を論証する必要はありません。しかし、そこから一歩進んで、「時代が俺に追いついていない」とは如何なる状態なのかを思考する事は、自分にとっても風俗業界にとっても無駄ではないはずです。

突然ですが、皆さんは時間というものが絶対的ではない事をご存知でしょうか。アルバート・アインシュタインが1905年と1915年に発表した「特殊相対性理論」と「一般相対性理論」で言及されている通り、時間とは絶対的ではなく弾性的なものなのです。例えば、非常に強い重力を持った場所(ブラックホール特異点)や光速に近い速度で移動する物体に流れる時間は、(敢えてこういう表現をしますが)今現在の私達が体感している時間よりも遅くなります。しかしここで注意しなければいけないのは、ブラックホール特異点では人間は跡形も無く消し飛んでしまうので生きて到達するのは不可能なのと、何物も光速を超える速度は出せないという点です。それは「足立区って治安悪いよね」と同様に論駁は不可能です。

それらを踏まえて、お茶を引く日がある、つまり「時代が俺に追いついていない」という状態を考察すると、(当然の帰結ですが)以下の事実に気付かされました。

 

「出勤するために家の玄関を開けた瞬間から待機場に到着するまでの約40分間、俺って光速に近い速度で移動してるじゃん」

 

察しの良い皆さんならどうなるかわかりますよね?

先ほど説明した通り、光速に近い速度で移動する物体に流れる時間は遅くなるわけですから、自分の体感的には40分間の移動なのにもかかわらず、待機場に着いたら出勤時間が既に終わっているんですよ。つまり、自分に流れる時間的には40分間なのに、光速に近い速度で移動してしまうが故に「出勤時間が終わっている未来」に飛んでいってしまっているわけですね。図らずも。

いやー、そりゃあその日は指名取れないよね。だって待機場にいないんだもん。待機してる時間だと思ってお客さんがお店に電話してるまさにその瞬間タイムリープしてたら俺に電話繋がらないよ。それに電波より俺のが移動速度が速いんだから。時代が俺に追いついて来れないのも無理ないわ。すまんな。

「そんなに速く移動できるわけないじゃん」

って月並みな批判を展開する人がいるかもしれないけど、取り敢えずリチャード・バックの「カモメのジョナサン」を読んでみれば成る程と膝を打つはずですよ。生きるために生きている大勢のカモメ達と違って、脇目もふらずに「速く飛ぶ」という好きな事を突き詰めたジョナサンは瞬間移動を会得した訳だから、当然俺もできるよ。瞬間移動。だって風俗業界面白いから好きだもん。ただフィクションと違って現実は瞬間移動すると俺みたいに未来に行っちゃうけどね。相対性理論的にね。

小説の後半で光ってるカモメが出てきてジョナサンを導くんだけど、俺は最早メンタル的にはその立ち位置にいるんですよ。あの光ってるカモメに固有名詞がないから、勝手に「ゴッドバード(ポケモンのひこうタイプ最強の技。詳しくはググって)」と呼ぼうと思うんだけど、ついでに指名が入らなかった日も「お茶引き」じゃなくて「ゴッドバード」って呼ぼうかな。「お茶引き」とかネガティブなイメージが積み重なってるしダサいじゃないですか。その点、「今日の俺はゴッドバードだから」って言うとナウなヤングって感じがしてオシャンじゃない?

 

以上の様に当たり前の事を当たり前に論証したのですが、何人かは「コイツは何故こんなにも自信過剰なんだ」って思ってませんか?

それにはちゃんと理由があるんですよ奥さん。ここからがマグマなんです。

 

風俗業界だけで仕事をしていて指名が取れなかったり周りのキャストが売れてると、どうしても自分が無価値であるかのように感じて自信が無くなる時ってあるじゃないですか。そういう時の「僕(私)なんて…」って状態につけ込んで仕事やプライベート関わらず依存させたり操ったりとか、そういうのが上手い連中ってのがいるんですよ。有り体に言ってそんな連中はクソファックですけど一定数存在する事は事実なので、それに取り込まれて負のスパイラルに陥らないためにも自信を持ったり、少なくとも自信を持った態度でいる事って凄く重要だと思います。謙虚である事は大切だけど、卑屈になっても良いことなんて一つもないですしね。虚勢張って啖呵切っちゃうくらいがちょうど良いのかなぁなんて思ったりもしてます。その一環が「ゴッドバード」ですよ。

 

まぁ、何が正解なのかもわからないし、そもそも正解とか不正解なんてのも存在しないんでしょうが、最近はそんな事を考えて生きています。

 

長くなりましたが、最後まで読んでくれて有難う御座います。それと、今年もよろしくお願います。もへー✌︎('ω'✌︎ )