ぢるぢるだいありーずおぶざでっど

女性向け風俗キャスト兼売り専ボーイのブログ

風俗備忘録③(初めての接客編)

ブログを始めてからというもの、「お会いするまではちょっと変わった人なのかなと思ってたけど、実際は話しやすい方で良かったです(ニッコリ)」と言われることが増えました。極めてポジティブな判断を下すのであれば、このブログが大いなる「ギャップ萌え」を発生させたと言えるでしょう。正直言ってブログを始めた事が良いんだか悪いんだか判断しかねますが、全ての疑念を横に追いやり、薄目を開けつつ更新しようと思います。SPA Whiteのなおです。どうも皆さまこんにちは。

 

今回は初めての接客編という事で、人気TV番組の「はじめてのおつかい」くらいポップでハートフルな感じでお届けできたらなと考えています(嘘です)。

 

さて、首尾良く入店を果たしたなお氏が待機所にて他のボーイ達と談笑していると、「今から120分で予約入ったから準備して来てください」との電話がマネージャーから入りました。今でも覚えているのですが、電話を切った直後、僕が目の前にいたボーイに言った言葉は「うーん、やべぇどうしよう」でした。この語彙力のカケラもない発言に対し、「やっぱり最初は緊張するよね。頑張ってね」との慈愛溢れる言葉を返された僕は落ち着きを取り戻し「ありがと。頑張ってくるわ」と爽やかに待機場を後にしたのでした。まぁ、何をどう頑張れば良いのかなんて1ミリも理解してませんでしたけどね٩( ᐛ )و

大まかな流れは教わっていたのでお客様と対面し挨拶を済ませて個室へ移動し、冷蔵庫に入っているお茶を出してベッドサイドに2人で座りました。そこまでは普通にできたのですが、お客さんの方が僕よりも緊張している感じだったので、「なんか面白い事でもやって場を和ませようか」との考えに至りました。以下はその様子を記述いたします。

なお氏=な、お客さん=お

な「(手を握りながら)けっこう緊張してるみたいですね。いいよって言うまで目を閉じてもらっても良いですか?」

お「あ、うん」

な(靴下、ズボン、パンツ脱いで太ももの真ん中位まで丈があるビッグシルエットTシャツ1枚になりお客さんの前に三つ指をついた状態になる)

な「いいですよー」

お(目を開ける)

な「本日は御指名くださり有難うござりんした。改めまして、なおでありんす(頭下げる)」

な(あーこれは決まったな。この研ぎ澄まされた花魁ギャグによってアイスブレイクは完遂されたこと請け合いだと思いつつ頭を上げる)

お「あー…うん」

な(な…今のウィットに富んだナウいギャグを聞いても微動だにしない...だと…いや、あともう一押しなのかもしれん)

な「(ベッドに腰掛けたお客さんの足に跨りながら耳元で)これからどんなえっちな時間を過ごしたいでありんすか。なんでも言っておくんなんし(ズボン越しにちんこ触りながら)」

な(これはもうロイヤルストレートフラッシュやろ。よくわからんけどお客さん勃起してるし勝ち確やな)

お「え…あ…うん…」

な「(これもしかしてスベった?)これもしかして僕スベりましたかね(触りながら)?」

お「いや...ちょっとわからなかったな。ごめんね。ありんすって何?」

な「あー、昔吉原の花魁の人達が使ってた言葉らしいですよ。なんとかでありんすみたいな(触りながら)」

お「そうなんだ。なんかごめんね」

な「いえ、僕もいきなり変なこと言ってすみません。シャワー行きましょうか(触りながら)」

お「そうだね」

 

結果から言うと僕の花魁ギャグは目も当てられない程のダダスベりだったんですよ。でもお互いの緊張は解れたのでシャワーの後は恙無く時間は過ぎていきました。僕がまだバックプレイをした事がなかったので、お客さんはフェラとか手コキで射精しました。

シャワーを浴びてもまだ時間が余ってたので、僕の「まだ時間あるしフェラの練習台になってよ(僕と契約して魔法少女になってよのイントネーションで。from魔法少女まどか☆マギカ)」とのオファーを快諾して頂き、再度やってたらもう一回射精したのでまたシャワーを浴びて終了しました。ちなみに、お客さんを送り出す時には耳元で「またおいでなんし」と言ったのですが苦笑いされました。遺憾の意を表明します。

 

まぁあれですね。「けっこう楽しいじゃん」ってのが率直な感想でしたね。個室の中って割とアナーキーな状態だと思うのですが、その状態を危険で怖いと捉えるのか、逆に普段出来ない事を試せる場所と捉えるのかで心持ちは違うんだと思います。あと、「私の体ヨゴレちゃった…だってお金で買われたんだョ…」みたいにおセンチメンタルな心情になる事もなかったです。強いて言うなら「初指名が入ったお祝いはラーメンか回転寿司かどっちにしようかな」と思ったくらいです。

もちろん色々な問題を抱えて風俗業界にやって来た人や仕事内容に耐えられなくて去って行った人を見てきているので、業界にいる事の面白さを殊更強調する気もないですし、仕事内容を美化する気もありません。他の業種と同様に向き不向きがあって、たまたま僕には向いていたと思っているだけです。

 

さてさて、なお氏の初接客についての記事はこの辺で終了でありんす。最後まで読んで下さり有難うござりんした。またおいでなんし。

 

【告知事項】

10月12日〜15日までSPA Whiteのセラピスト何人かが大阪へ伺います✌︎('ω')✌︎

施術希望の方がいらっしゃいましたらSPA WhiteのHPから、もしくは僕のTwitter(@spawhite_nao)にDMを送って頂ければと思います。

 

よろしゅうに。ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ

風俗備忘録②(面接〜入店編)

どうも皆様こんにちは。

SPA Whiteのなおです٩( ᐛ )و

 

昨日はSPA Whiteが主催するBBQイベントがありまして、会場には参加してくださった方々やセラピスト達の笑顔が溢れていて本当に良い時間を過ごせました。ありがとうございました。ただ、全員とお話しできなかった事が心残りです。

もし次回開催があるのなら、もうちょっと時間は長めがいいなぁと思ったりしてます。

 

本題へ移りましょう。今回の備忘録は売り専を含め風俗店を全く利用した事がない風俗童貞の僕がその扉を叩き、開けるまでの事を書いていきます。

 

それではVamos!(スペイン語で”Let’s go”を表す言葉。実は大学時代の第ニ外国語はスペイン語だったんですよもう全く覚えてないですけどねうへへ)✌︎('ω')✌︎

 

さて、お店を名前のみで決定するというストロングスタイルを貫いた僕ですが、面接の日程を決めるべく開始したメールのやり取りではその無骨なストロングスタイルは影を潜め、平身低頭且つ慇懃無礼な社会人スタイルを守り抜きました。

 

そして面接当日、「普段着で来てください」との指示があったので私服で家を出た僕は電車の中で、ふと危惧の念を抱き始めました。それは、「一般企業の面接に『普段着で来て下さい』を鵜呑みにして私服で行ったら周りがみんなスーツでジ・エンド」パターンです。内心「常識ない奴だと思われたら嫌だなぁ」とか思いつつも、もう出発しちゃったので何か言われたら「はわわー☆ゎたしマイメロ☆そんなこと言ゎれてもマイメロゎむずかしいことわからないもんっ☆☆〜(ゝ。∂)☆」って言い返せばいいやと開き直ることにしました。

 

最寄駅近くの予め指示されていた待ち合わせ場所に到着し、その旨を連絡するとお店のマネージャーさんが迎えに来てくれました。事務所へ入り、渡された用紙に名前や住所、出勤頻度等々を記入した後、いざ面接スタートです。

 

面接の内容を地の文で書くのは結構めんどくさ(ry…会話形式の方がわかりやすいと思ったので、その方式で書かせて頂きます悪しからず。

そして以降の会話はマネージャー(マネ)、なお氏(なお)、時々天の声で構成されています。

 

マネ「遠い所からわざわざありがとね。さっき記入してもらった用紙を確認しながら面接をしていくからよろしくお願いします」

なお「押忍(怖い人かと思ったけど以外に普通の人やんけ)」

マネ「まず始めに、ここは売り専だから男性相手の風俗店になるんだけど、その点については把握してるかな?」

なお「押忍(当たり前やんけ)」

天の声『この時のなお氏は当たり前やんけとか思っているが、その約1年後、SPA Whiteに入る直前に面接を受けに行ったお店が出張ホストではなく売り専バーだったという意味不明な間違いを犯すことになるのを今のなお氏は知る由もない』

マネ「ちなみに男性との経験はある?」

なお「ここ1ヶ月で出会い掲示板で知り合った3人だけですね。なのであまり経験はないです」

マネ「んー、そうなんだ。それじゃあどうしてこの業界に来ようと思ったのかな?」

なお「まぁあれですね。風俗業界のキャストとして働きたいと思ったからですね٩( ᐛ )و」

マネ「あ…そうなんだ…(やべぇ奴きたな…)そういう動機で来る子はあんまり聞いたことがないなぁ。同性異性関係なく風俗店は利用したことあるの?」

なお「無いですね」

マネ「うーん、想像できるかわからないけど、男性相手の接客だと精神的にも肉体的にも結構しんどい場面もあるんだよね。それに、客層も狭い業界だから入店しても全然稼げなくて辞めちゃう子も多いし。それでも大丈夫?」

なお「大丈夫です。やっぱりこの業界に興味があるし、年齢的にも20代半ばなので今やらないと10年後くらいにきっと後悔すると思うので」

マネ「そっか。それじゃあいくつか仕事をする上で確認したい事があるんだけど、バックプレイのタチとウケはできる?」

なお「うーん、バックプレイって何ですか?」

マネ「(無知かよ)バックプレイっていうのはアナルセックスの事で、タチは入れる方、ウケは入れられる方なんだけど、経験はないかな?」

なお「全くないです」

マネ「あー、そうなんだ…プロフィールのタチ・ウケの欄には◯、×、△で表記することになるんだけど、どちらかはできた方がお客さんもつきやすいんだよね。最初の内はどっちも△にしておいて、慣れてきたらどちらかは◯にしていこうか」

なお「わかりました。頑張ります。(これってもう面接はパスしたって事でいいのかな??)」

マネ「Pサイズ(勃起時のペニスサイズのこと。何故か売り専界隈ではこういう表記をするみたい)はどのくらい?」

なお「んー、測ったことないですね」

マネ「それじゃあ、次に来る時までに測っといてくれるかな?」

なお「わかりました(なんか風俗っぽさが出てきてオラワクワクすっぞ)」

マネ「それと、プロフィール写真を撮るときには今みたいな服装(ざっくり言うとバンドマンっぽい感じ)じゃなくて、もう少し無難で爽やかな服装の方が良いと思うよ。そんな感じの服は持ってない?」

なお「例えばベージュのチノパンに襟付きのシャツとかですかね?」

マネ「そうそう。上京してきた大学生みたいな感じかな」

なお「持ってないですけど、次に来る時までに用意しときます(正直言ってそういう服装は好きじゃないけど、郷に入っては郷に従えスピリッツで初めは従ってみるか)」

天の声『しかし、なお氏がその服装で出勤したのは最初の1ヶ月程度だったのだ』

マネ「ありがとう。うちの店では無難な格好の方が良いと思うから、ピアスなんかもつけない方が良いかもしれないね」

なお「わかりました。出勤の時は外すようにします」

天の声『しかし、なお氏がピアスなしで出勤したのは最初の1ヶ月程度だったのだ』

マネ「ありがとう。それじゃあ、次に来る時には写真撮影をするから下着はボクサーパンツでお願いね。あと、プロフィールに載せる自己紹介文も考えておいてね」

なお「わかりました。よろしくお願いします(なんか普通のアルバイトの面接みたいだな)」

マネ「そういえば、どうしてうちのお店にしたの?他にもいっぱいあったでしょ?」

なお「お店の名前がかっこよかったからですね(キリッ」

マネ「あー、そうなんだ(やっぱりやべぇ奴なのかな…)。なんにせよ、これからよろしくね」

なお「こちらこそよろしくお願いします」

 

端折ったりしましたけど、大体こんな感じで面接は終わりました。面接を受ける前はどんな強面の兄ちゃんが出て来るのかなとか、いきなり講習とか言われて変なことされるのかなとか、色々な想像を巡らせていました。しかし実際に足を踏み入れてみると、本当に普通の面接で、拍子抜けしたのを覚えています。

ただ、今でも講習と称してオーナーがキャストに手を出していたりする店舗もあるとチラホラ噂は聞くので、風俗で働く場合お店選びには本当に気をつけて下さい。まぁお店を名前だけで決めた僕が言うのもあれですけど。

 

少し長くなりましたが、今回はこんな感じで終了です。

 

話題は変わりますが、SPA Whiteでは「スパホワイトラジオ局」という名前で不定期ですがツイキャスを始めました。Twitterの専用アカウント(@SPAWhiteradio)もありますので、よろしければ聴いてみてください。ちなみに本日(8/20)の22時からは僕とよしき君が出演しまーす。

 

最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。またお会いしましょう✌︎('ω'✌︎ )

風俗備忘録①(お店選び編)

皆さんこんにちは。

SPA Whiteのなおです✌︎('ω'✌︎ )

 

今回は僕が売り専業界に入る際、どのようにしてお店を選んだかについて書こうと思います。このブログを読んでいる方の中で近いうちに風俗業界で働きたいと考えている方がいたら、お店の選び方の参考になるかもしれません(最後まで読めばわかりますが多分参考にはなりません悪しからず)。

 

それではLet’s go_(:3」z)_

 

売り専で働くことを決意してからまず最初にした事は、当たり前ですがお店選びでした。ネットの検索ボックスに「売り専 求人」や「ゲイ向け風俗 求人」と入れて検索すると本当に多くの店舗が出てきます。最初は検索結果に表示された店舗のHPをクリックして、求人欄やキャスト一覧、お店のコンセプト等をちゃんと確認していたのですが、その作業を1時間程度続けていた所、ある思いがムクムクを頭を擡げ、2時間も経つと確信へと変わりました。

 

「お店の数多すぎてよくわかんないや」

 

そうなんです。店舗数が多すぎるんです。しかも店舗のHPに記載してある内容が本当か否かの判断って出来ないじゃないですか。そこで、僕が判断基準としたのはたった1つの材料でした。

 

それは「お店の名前」です。

 

いや、これには確固たる理由があるんですよ奥さん。僕は本と音楽が好きで、古本屋街や中古CDショップ巡りをするのですが、その際にある選び方で商品を購入する時があります。

それは、①CDレビューや本のあらすじ、そして中身も全く確認しない。②判断材料とするのは、アルバムや本のタイトル、又はバンド名や著者名のみ。という選び方です。そうするとあら不思議、結構な確率で好みの作品に巡り会えるんですよ。

ちなみに、AphexTwin(ミュージシャン)、In Stereo(バンド)、青春の蹉跌(石川達三著の小説)なんかはこの選び方で知る事ができました。ギャンブル感も味わえておススメの選び方ですよ。

 

閑話休題

 

まぁ、あのブルース・リーだって “Don’t think, feel.”と言った訳ですしね。きっと僕が採用した方法は最適解とは言い難いものの完全な間違いであるとも言い難いと思うんですよね(思考停止状態)。

 

そんな感じでお店選びの方針を決定したなお氏は光の速さで売り専まとめサイトへアクセス!!そしてフィルターで東京都内の店舗のみを閲覧できるようにし、またも光の速さで店舗名のみを目を皿のようにしてチェック!!最もビビッときた店舗名のHPへ飛び、求人フォームへ必要事項を入力&送信!!要した時間は僅か10分弱!!

 

そして事の重大さと自らの軽薄さからは全力で目を逸らしつつ、その晩は1人勝利の祝杯をあげたのでした。

 

めでたしめでたし( ͡° ͜ʖ ͡°)

 

ここからは全く別件なのですが、僕の所属している性感マッサージ店のSPA Whiteが今月19日(日)に池袋で女性向けオフ会的なイベントを開催します。

日中から夜にかけて、前半が「好きなことで生計を立てる」というテーマで外部の方を招いたセミナー、後半がバーベキューです。2つに参加しても、どちらかだけに参加してもオッケーなので、興味のある方はお店のHP(http://spa-white.jp/2018/07/24/1-9/)を確認して頂くか、もしくは僕のTwitter(@spawhite_nao)にDM等で問い合わせしてもらっても大丈夫です。

ちなみに僕はお肉が食べたいのでバーベキューに参加する予定です。

 

風俗店がイベントをやると「なんかやべぇ奴が来るんじゃねぇか…」と思うかもしれませんが、マッドマックスに出てくるような人は来ませんので安心してください。友達を作りたいでも良いですし、実際にセラピストってどんな人なのか知りたいでも良いですし、お肉食べたいでも良いです。一緒に楽しい時間を過ごせると思いますので、会場でお待ちしています。

 

それではまた次回٩( ᐛ )و

セックスワークサミットの感想について(後編)

昨日は池袋にいたのですが、未だにドラッグのパケが道端で売買されているのを目撃してしまい(一応表明しておきますが、買ったことはないですよ)ノスタルジックな気持ちになってしまったSPA Whiteのなおです。皆さんこんにちは。

さてさて、前回は熊田さんの講演についての記述でしたが、今回は熊田さんと鈴木さんの対談で出てきた2つの言葉について触れつつ僕の感想を徒然なるままに書いていきたいと思います_(:3」z)_

 

僕の中で印象に残った4つのキーワードの後半2つが「当事者性」と「リベラル道徳団」でした。

 

まずは「当事者性」についてですが、これは対談中に出てきた言葉で、セックスワーク(に限らずですが)について語ることの困難さを象徴するようなものだなと思いました。例えば、「セックスワークに従事していない男性」がセックスワークについて言及した時に「せやかてお前当事者ちゃうやんけ」と言われてしまう現象のことです。

僕はサミットが終わってからもずっとこの言葉が頭に浮かんでいて、最終的に「当事者性」という足枷が日本で社会問題等について語ることの困難さの温床の一因になっているなという結論に至りました。

何かのインナーサークルにいる人達が「部外者が口突っ込むんじゃねーよ」って言う気持ちもわからんでもないですが、やっぱり色々な立場の人達が活発に議論をした方が多種多様な意見が出るし、その中で意見を取捨選択した方がベターな方向に進む気がするんですよね。1960年代の全共闘を振り返った時に思うのですが、先鋭化しすぎた思想って時に自家中毒に陥ってどん詰まりになっちゃうじゃないですか。「総括」と称して殺人を犯したりとか。だから、インナーサークルだけで突き進むことはせずに、想像力を持って他者との対話を繰り広げていった方が良いよなぁと思いました。じゃあどうすれば良いのかって詰め寄られると、具体的な解決策を提示できないのですが。

でも、他者との対話を重ねることで想像力が培われるってのは絶対に間違いではないと思いますし、そうあって欲しいです(雑なまとめだけど本気でそう思います)。

 

次は「リベラル道徳団」についてですがこれは恐らくギャグみたいなもので、例えばセックスワーク等について揶揄する表現を用いた瞬間に何処からともなく(正義感や道徳観から)「不謹慎です!!」とか「当事者の気持ちを考えた事があるんですか!!」とかをSNS上で言ってくる方々の事だと思います。

これに巻き込まれて炎上しているアカウントを何度か見た事があるんですが、現状防ぎようがないですよね。正義感とか道徳観って人によって違うし、SNSによって発言手段を得た方々の発言を不当に制限する事も出来ないですし。

個人的に、現状のインターネットって「万人の万人に対する闘争」だと思うんですよ。色々とプラットフォームは整備されているけれど、それぞれにおいて社会契約は結ばれてない状態と言った様な。今は過渡期にあるから色々と試行錯誤の最中でしょうが、それが10年、20年の歳月を経た時にどの様な整理のされ方をするのかを観察していくのが割と楽しみです。

ただし、規制・規制&規制のようなディストピアSF小説も真っ青な状況にならない様に祈ってます。

 

さて、セックスワークサミットの後半を僕なりに総括すると以下の3つです。

 

①どんな事象についても、「対話」と「想像力」ってとても大切。

鈴木涼美さんが職場の同じ部署の先輩だったら面白そうだなと思った。終業後にバーかラーメン屋に行って愚痴を聞いてもらいたい。

③自分の立ち位置を把握して、且つ目的意識を持って行動できる人は強い。

 

最後に、今回のセックスワークサミット全体を通した総括については以下の通りです。

 

とっても楽しかったです(小学校低学年並み)。

 

次のブログテーマは全く決まってないですが、またこの場でお会いしましょう。最後までお付き合い頂きありがとうございました。

 

それでまた次回✌︎('ω'✌︎ )

セックスワークサミットの感想について(前編)

毎度ブログのタイトルに驚くほど創造性のカケラも感じませんが、それ以外書きようがない気もしたのでこのタイトルのままいきます。SPA Whiteのなおです。こんにちわ。

 

さて、先日は一般社団法人ホワイトハンズさん主催のセックスワークサミットに参加してきました。サミットの概略については公式HPに記載してあるのでそちらを確認して頂くとして、登壇者の熊田陽子さんと鈴木涼美さんの講演・対談から僕が感じた事を書きたいと思います。

サミット全体を通して、僕としては下記の4つがキーワードとして頭に残りました。

 

過剰さ/多面的な笑い/当事者性/リベラル道徳団

 

何のこっちゃと感じる方もいるかと思いますが、これらのキーワードを僕なりに理解した結果と、一風俗従事者としての感想を書きたいと思います。ちなみに、ちょっと長くなりそうなので、このブログは前編と後編に分けます。それではいきましょう_(:3」z)_

 

前編は、熊田さんの講演で出てきた「過剰さ」と「多面的な笑い」についてです。

 

先ずは「過剰さ」について。

 

風俗店で働くキャストは当然ながら十人十色であり、皆が違う特色を持っています。その際、各々の違いを説明する為に用いたのが「過剰さ」という言葉でした。例えば、自分ができるプレイは何でもやるAさんと、自分が好きなプレイしかやらないBさんがいたとすると、そこには「できるプレイは何でもやる」という過剰さと「好きなプレイしかやらない」という過剰さがあり、そういった「過剰さ」を各々が積み上げていくことで、風俗のキャストになっていくという話です(曲解していたらすみません)。

僕は、「過剰さ」の積み上げという点で、東浩紀さんの「動物化するポストモダン」に出てくるデータベース消費みたいな考え方かなという理解をしました。物語のキャラクターを作る工程に置き換えると、キャラクターという入れ物に萌え要素をどうやって組み合わせていくかによって様々な創作物ができていくみたいな、非常にポストモダン感のある話だなと。

違う点があるとすれば、キャストは人間なので、根本的にはオリジナルであり、要素の順列組み合わせによる二次、三次創作物にはなりえない所でしょうか。だから風俗は面白いんだと思います。

 

「過剰さ」については、とても考えさせられました。風俗従事者として、自分にとっての「過剰さ」って何なのだろうかと。

布団の中で悶々と考えたのですが、現時点の答えは「相手を『お客さん』じゃなくて1人の人間として見る」「相手の為にできることは本気になって何でもやるけど、できないと思ったことは無理をしてまではやらない(矛盾かよ)」「Never Mind The Bollocks, Here’s The Sex Pistols 」「基本的に風俗業界が好き」といったところでしょうか。

僕の「過剰さ」の詳細については別の機会に書きたいと思いますが、自分の風俗業界との向き合い方を再確認するという意味で、とても良いきっかけになりました。

 

次は「多面的な笑い」について

 

これは、(自分なりに変化させた)お客さんの話題でキャスト同士が面白おかしく話をするけど、自分達自身についても笑いのネタとして扱う事で、それが自分達のパーソナルな部分を隠しつつもキャスト同士のコミュニケーションを可能にし、また、新人キャストにとってはその「笑い」に触れる事で、プレイやお店の中でのタブーを学ぶという教育的な効果もあるとの話です(曲解していたらすみません)。

 

これは風俗店の待機所に入った経験のある人なら実感として分かると思いました。日によっては待機所が笑点大喜利みたいな空間になる時があるんです。ですが、僕が自分の周りの話を聞いた経験から言うと、お客さんを本気で貶したり馬鹿にしてるケースが殆どないし、内容にユーモアがあるから居心地の悪い空間じゃないんですよね。これは単純に僕がキャストに恵まれてるだけかもしれませんけどね(これは胸を張って言えるんですがSPA Whiteも売り専の方もみんな良い人だし好きやで♡)。

「笑い」の教育的な効果についても、確かにあるなぁと思いました。

僕が右も左もわからない頃に「お尻にローション無しで指を入れてくる人がいて大変だったよわはは云々」って話を聞いた時には「ぜ...絶対にローションは使おう」って思いましたもん(当たり前だ)。

 

長くなりましたが、最後にサミットの前半を僕なりに総括すると、以下の3つですかね。

 

①風俗店とかキャスト同士に流れる空気みたいなものを言葉と論理に落とし込んでパッケージングできる熊田さんの行動力と思考力半端ないって!そんなんできひんやん普通!

 

②熊田さんが喋る時の言葉の選び方というか雰囲気が好き。飄々としているというか、淡々としているあの感じが良い。職場の上司だったら楽しそう。

 

③やっぱり風俗業界は面白い。

 

それでは前編はこの辺で。

 

ちょっと長いけど最後まで読んでくれた方はありがとうございました。感謝です。

 

それではまた٩( ᐛ )و

風俗業界に入った理由

売り専然り性感マッサージ然り、こういう業界にいると、業界入りした理由を訊かれる事が多々あります。

そもそも前提として、僕は学生時代の友達や前職の同僚、上司に対して今の仕事を隠してませんし、訊かれたら普通に答えます。ノーガード戦法というやつですね。

 

それでは、僕がこの業界に入った理由をつらつらと書いていきますので時間のある方はお付き合いください。

 

興味を持つきっかけは20歳くらいの頃でしょうか。大学から古本屋街で有名な神保町が近かった事もあって、100円の文庫本を買って公園や喫茶店で読む生活を送っていました。同時にゼミが始まった事もあり、どうせなら思想書にも手を出してみようと思い立って神保町を彷徨っている時にビビッときた本がフランスの作家・思想家のジョルジュ・バタイユが書いた「エロティシズム」や「宗教の理論」といった思想書でした。

バタイユが書いた小説は何冊か読んだ事があったし面白かったので、読破できるかわからないけど挑戦してみるかくらいの気持ちで買ってみたんですよ。

結果的には、全ては理解できないものの断片的には理解できると言った感じだったのですが、彼の書く文章からは狂気のような迫力があった事を今でも覚えています。

僕が理解した所によると、言語(象徴)を介在させて世界と接触する我々はそれぞれが世界と他者に対して非連続な存在であり、その非連続性を(一時的に)乗り越える事を可能とするのがエロスであり、また超越者としての神との接触である。

そして、エロティシズムとは、ある種の規範に対する乗り越え、禁忌を侵す事であり、その瞬間に訪れる非日常性や祝祭的な状態や空間を指す。

みたいな感じだと思うのですが、バタイユに詳しい人がいたら教えてください。

 

なんか真面目な文章になってしまいましたね。よくないですわ_(:3」z)_

 

さて、その界隈の著作に触れた僕は俄然エロ業界に興味が沸いてきたのですよ(単純)。だって、本来なら非日常や祝祭的なものであるエロスを日常的に提供して、そしてまた享受している人達がいる世界って面白そうじゃないですか?

それからは、風俗業界についてのルポや漫画、働いてる方のブログを時々読んで知的好奇心を満たす生活を送っていました。

普通に就職してからもそんな生活を送っていたのですが、ルポとかブログって詰まる所「私が取材した業界はこういった場所でした」とか「私はこういう体験をしました」ってことになるので、どうしても自分の中に落とし込めなかったんですよ。

そんなある日、自分でもよくわからないのですが天啓の如く心の中にある言葉が浮かんだのです。

 

「自分でやればよくね??」

 

そうです!!何で今までそんな単純な事に気付かなかったのか!!普通に考えて風俗業界が別世界な訳がないじゃないか!!まさに神のお告げ!!GOD OF FUCK!!ありがとう!!

 

しかし!!ネットで調べ始めたはいいものの仮に僕がソープやデリヘルで働くとしたら、当然マネージャーかドライバーになって実際のプレイヤーにはなれない!!さぁどうする??

 

その時GOD OF FUCKは告げた。

 

「せやかて売り専ならキャストもお客さんも男性やし、お前でもいけるんちゃうか?」

 

なるほど!!膝を打つとはまさにこのこと!!しかしここでまた問題が!!僕は男性とセックスした事がなかったのです!!

 

そこでGOD OF FUCKは再度告げた。

 

「ほんなら出会い掲示板で相手探して男とやってみればいいんちゃうか?」

 

なるほど!!目から鱗とはまさにこのこと!!これ多分なんとかなるパターンや!!

 

こうして僕は売り専のボーイとして働き始める事になりましたとさ(後半雑)。

 

めでたしめでたし。

 

次のブログテーマはまだ決めてないけど、待て次回!!

 

じゃあね✌︎('ω'✌︎ )

 

 

 

 

はじめまして

ブログを開設したものの、どの辺りのテンションで書き進めれば良いか暗中模索しています。SPA Whiteのセラピスト、なおですʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ

 

ブログの1回目としては、以下の3つについて書きたいと思います。

 

①ブログを始める理由

②入店先としてSPA Whiteを選んだ理由

③簡単な自己紹介

 

それではお付き合いよろしくお願いします✌︎('ω'✌︎ )

 

①ブログを始める理由

突然ですが、「風俗業界」ってなんか怪しいイメージありません?どこかアンダーグラウンドで、それこそアウトローな方々が跳梁跋扈している世界な感じがしませんか?

 

「うるせぇ!!そんな事ねぇ!!!(ドンッ!!)」

 

って思った心優しいそこの方、その熱い思いの丈を風俗未経験の友人1人に是非話してみてください。LINEの友達が1人減ると思います。

 

さて、少なくとも僕は元々風俗業界に対して言い知れない胡散臭さを抱いている側の1人でした。そこでこのブログでは、その胡散臭さに対する(業界全体まではよくわからないので、あくまでもSPA Whiteの)ハードルを少しでも下げる事が出来ればという思いと、そもそもなおって人はどんな人間なのかを知ってもらう為に始める所存でございます。

 

ちなみに、このブログのタイトル「ぢるぢるだいありーずおぶざでっど」は10秒くらいで考えたものなので、特に深い意味はありません。強いて言うなら、「ねこぢる」と言う漫画のファンなので、その語感を拝借させてもらいました。

 

②入店先としてSPA Whiteを選んだ理由

これは結論から言うと、「なんとなく信用できそうだったから」です。

 

ざっくりしすぎって?そこはちゃんとそれに至った理由があるのですよ。

 

他にもいくつかお店の候補はあったのですが、面接までのやり取りが適当だったお店や、面接まで行ったものの、業態が売り専バーだったお店(いやいやそこは気づけよって思いますよね。人間の思い込みって怖いですよねてへぺろ。売り専バーとはなんぞやって思った人はググってね。)を経て傷心の最中、時々読んでいた「みっけStory」なるWebマガジンを通じて知ったのがSPA Whiteでした。

 

実際に面接をして、オーナーあす香さんのビジョンがしっかりしていた事や、他のキャストさんも皆良い人だったので冒頭に書いた理由に至りました。

 

「なんとなく」と書いたのにも理由があって、一般企業だったら「会社四季報」、大学だったら「大学受験案内」みたいなのがありますが、風俗店ってそういった資料がないので判断基準が「なんとなく」の出たとこ勝負になっちゃいがちなんですよね。

 

ですが、今回の出たとこ勝負には勝った気がしますワハハ\( 'ω')/

 

③簡単な自己紹介

今まで読んで、「一発目から長げーよ」って思った方、もう少しだけ付き合って!!あとちょっとだから!!お願いします(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎

 

閑話休題

 

簡単に自己紹介をすると、出身はヤンキー大国茨城県、現在は治安の悪さで有名な東京都足立区のシェアハウス在住で、好きなバンドはKISS/OASIS/GREEN DAY/ELLEGARDEN/etc..好きな小説家は沼正三/夢野久作/村上龍/谷川流/etc...好きな漫画家は山野一/ねこぢる/山本直樹/LINDAの20代です。

 

10歳から大学卒業までずっと剣道をしていて、大学では政治学関係の学科にいたものの政治学があんまり好きじゃなかったので文化・思想関係の勉強を主にしていました。

 

大学卒業後は公務員として都市計画関係の仕事を数年間してましたが、現在はTwitterのプロフィールにもある通り、売り専(これについても知らない方はググってね)でも働いています。

 

自分の経歴を話すと「頭大丈夫?」とか「あ、、なんかごめん、、」みたいな反応をされる時があるのですが、自分的には楽しくやってるのでノープロブレムです。

 

さて、今日のところはこんな感じですかね。

 

風俗業や性についての自分の考え方とかについてはおいおい書こうと思います。

 

それでは、SPA Whiteでお待ちしてます٩( ᐛ )و